ごあいさつ

アナウンサー受験の厳しさは体験した人にしかわかりません。狭き門を突破するには、何度も傷つき、「本当に自分はアナウンサーになりたいのだろうか？」「こんなに落ちるのは向いていないからではないだろうか？」と、ついマイナスの思考になってしまいます。
　
しかし、そこでもう一度自分自身を奮い立たせ、情熱を持って努力を続けることが重要なのです。私自身、大学生のときにもがき苦しながらも、「とにかくアナウンサーじゃなきゃダメなんだ」と強く心に思って放送局アナウンサーの内定を勝ち取ることができました。部活のラグビーに打ち込み、塾講師のアルバイトを続けながら、アナウンスの勉強にも一生懸命取り組みました。なにごとも気持ちから入っていき、アナウンサーになりたいという思いは誰にも負けていないと信じていました。 　

面接でこんなふうに言えばよかったのに、アナウンス技術を上達させる方法が他にもあったのに…。実際にアナウンサーになってから気づいたことがたくさんあります。そんな経験があったからこそ、アナウンサーを本気でめざす人の力になりたいと思いました。セリエＡの実況やニュースキャスターなどを担当し今も放送業界で活動している私ならではの内容を惜しみなく伝えていきたいと考えています。

しゃべるのが下手でいいんです。原稿が読めなくてもいいんです。そこからプロのレベルまで一気に引き上げることをめざします。そのため、指導内容は厳しいです。講義中にぼんやりする時間など与えません。

「私はアナウンサーになれますか？」とよく質問されます。それを決めるのは、他人ではありません。あなた自身です。可能性を信じ、努力を続け、あきらめなかった人こそがアナウンサーになれるのです。迷っている時間があるのなら、一歩踏み出しましょう。

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